人は成長します

何気ない日々を織り重ねる 教育/本/植物/アウトドア

学校メダカ飼育実践で気が付いた2つの重要事項

自分のことしか考えてないでしょ?

 

僕は生き物の飼育の仕方や生き物のケージを見るたびに同じことを思います。世間一般的には

  • 毎日水が透明なのがいい
  • 餌もたくさんあげよう
  • 水槽内のインテリアにこだわろう

など「人間側からみてきれいに見えるように」水槽と作ります。特に学校で顕著に見えるのが「メダカの水槽」です。生き物の飼育に熱心な先生は水槽をできるだけピカピカにし,毎日きちんと餌をあげます。一方で,生き物の飼育に無頓着な人は水槽が緑色になり,「あれ?メダカどこ?」という水槽になりがちですね。

「そうはいっても学校現場は忙しくて,生き物を飼っている余裕なんてないよ」

という意見ももっともだと思います。僕の教員人生の始まったある事件がきっかけで,「メダカをいかに楽に何年も継続して飼育するか」は大きなテーマになっています。

 

すべては大失敗から

初任1年目,学年費で購入したメダカを理科専科として預かり「皆殺し」をしたことがありました。その時の僕はメダカの見栄えにこだわり,自己中な水槽のインテリアをしていました。子供たちと一緒に悲しんだのを覚えています。

 

そこでふと考えたんです。

水族館の水槽って特になにも入っていない不格好な水槽がある。まずは,そこからはじめよう。

 

今の僕の水槽は3世代までのメダカが元気に泳いでいます。すでに4世代が生まれていました。今回はメダカを飼うときには気を付けて欲しい重要事項を2つお伝えします。

メダカを飼育する時に重要なのは「水」と「広い水槽」

これが今の考えです。

1.水

これは絶対条件です。メダカにとって透明な水槽が,必ずしも生きやすい水槽ではありません。彼らの視座に立てば,慣れ親しんだ水がもっとも居心地がいいはずです。なので水替えをせずに蒸発した分の水だけ足すことにしました。できれば,フィルターやソルトをいれて管理をするのが楽ですが,それは予算しだい。なんにせよ,水槽を全部きれいに洗い,水まで換えるのは人間の生活に例えると

「無理やり家を引っ越しさせられて,なじみの家具をすべて捨てられる」

と捉えてください。

2.広い水槽

深いではありません。「広い」水槽です。メダカにとって深さはあまり関係ありません。昔はよく田んぼで見かけましたが,田んぼってそんなに深くないですよね。

 

水槽が広いことのメリットは「水と空気が触れる面積が広くなる」ことです。そうすると水に自然に酸素が溶け込み,ポンプが機能しにくくても水槽全体が酸素不足になりにくいです。

 

メダカを飼うときは  と 広い水槽 を用意してあげてください。

 

正直 メダカを教室で飼育するのは簡単ではない

www.akb.jp

 メダカの飼い方を紹介してくれているサイトはたくさんあります。詳しい買い方についてはそちらを参考にしてください。

ですが,学校で買うときには参考にできない部分が結構あります。すべて買ってそろえるには結構なお金がかかったりしますからね。

 

もし,学校でのメダカの飼い方で悩んだ時には連絡をください。力になりたいと思っています。

 

さて,ブログの冒頭に

自分のことしか考えてないでしょ?

 と書きました。これは メダカの飼育から僕が得た学びです。

僕らは自分の立場から物事を考えがちです。特にそれが 動物 や 植物 の場合,

この生き物気持ち悪い や

この雑草邪魔だなぁ

って思う人が大半だと感じます。

人間は様々な命と共生しています。しかし,人間にしか想像力がありません。生き物を飼育する時や関わる時には「人間側から一歩近づく想像力」を発揮して欲しいなと思います。

 

読みにくくなっちゃった。読んでくれてありがとうございました。